ショートトラックとは、文字通り1周111.12メートルの小さなトラックで行われ、タイムを競うのではなく順位を争う競技です。
今回は、新型コロナ対策のため観戦していただくことはできませんが、競技を知っていただくために、観戦の手引きを載せておきます。
観戦の手引きにもありますように、ショートトラックではレース毎にトラックが移動するのです。
小さなトラックを何周も回るため、コーナー部分はどうしても傷んできます。テレビでスケート競技を見ていると、競技の間に氷の上を車が走っているのを見たことがあると思います。
この車は、傷んだ氷の表面をきれいに整えているのです。500メートルの競技では約45秒で競技が終了します。レース毎に整氷していては、とても時間が掛かってしまいます。
そのため、移動するトラックが使われるのです。
トラックには直線のラインはありますが、カーブの部分にはラインはありません。それでは『どこを回ればいいの?』との思われますよね。答えは次の写真にあります。
氷の上に黒いポイントのようなものが見えますよね。これ名前も『ポイント』と言うんですが、これをレース毎に移動させているのです。これが移動するトラックの正体です。
ポイントを移動させているのは解かるけど、バケツで何をしているの?と新たな疑問が・・・
水をまくことにより、氷の表面を溶かして傷を浅くしているです。この後水切りで表面の水をコースの端によせているのが、昨日のブログの最後の写真になります。水浸しの理由は選手の熱気でもなければ、雨漏りでもありませんでした。
色鮮やかな選手のスケートスーツとは違い、白と黒の地味なユニフォームですが、白いジャケットに黒のヘルメットの彼らや彼女らなくして大会は始まらないのです。
2021年10月のアーカイブ
ワールドカップショートトラック名古屋大会始まる!
2021年10月29日 金曜日草刈りをしました✂
2021年10月27日 水曜日ワールドカップ準備
2021年10月25日 月曜日
10月28日からの「ISUワールドカップ ショートトラック」に向けて、準備は着々と進んでおります。コロナ対策・諸室のレイアウト・選手及びスタッフの動線などなど。
リンク内にはスタートラインが引かれました。 観覧席では大会横断幕が待機しています。
そして~、本日のメイン作業ー!それはあ、「防護マット搬入・設置」~!!
10トントラック(約3台分)いっぱいに敷き詰められたマットを、いざ搬入。
総勢40名ほどのスタッフが、次から次へとどんどん運びます💦どんどん、どんどん、どんどん、
どんどん、ドンドン、どんドン、ドンどん、どんどん、ドンドン、🥁🥁 どーんドーンとね
はあはあ、ハアハア、あ~疲れた、汗かいた。皆さんお疲れ様ー。リンク内なのに暑い🔥
頑張った甲斐あって、ほおら、大会らしくなってきましたー🎉
アイスリンク転換工事 最終
2021年10月25日 月曜日
本来であれば、アイスリンクを白く塗装して、転換工事はほぼ終了です。しかし、今回は番外編でもお伝えしたように、10月28日より「ISUワールドカップ ショートトラック」が開催されます。そのため、中央のトラックに青色の塗装を施します。
青の塗装も、白と同様にムラができないようにゆっくり進みながら行います。作業は午後のスケジュールいっぱいかかって終了しました。
そして最後にワールドカップのロゴを入れます。
このように2枚のシートを張り合わせます。ずれないように慎重に張り合わせます。
大会ロゴのシートも張り終えました。左の写真は観覧席から写した写真です。今回は特別に天井から写した写真もお見せします。どうですか、スケーターの躍動感あふれるデザインがよくわかると思います。
こうして、約3週間かけた工事も無事終了しました。工事関係者の皆様、怪我もなくてよかったです。それに何よりもお疲れ様でした<(_ _)>
尚、日本ガイシアリーナ アイスリンクでは、ワールドカップの終了後11月9日(火)より、一般滑走が可能となります。大会等でご利用いただけない日程もございますので、どうぞご注意ください。それでは、ご利用お待ちしております
これにて、アイスリンク転換工事 おしまい
ありがとうございましたー(^.^)/~~~
アイスリンク転換工事 番外編
2021年10月23日 土曜日
10月4日より始まった、アイスリンク転換工事は終盤を迎えております。これまでいろんな工程を皆さんにお伝えしました。その中で、リンクの形に何か気づいた方はいらっしゃいませんか❓👂(耳)
そうなんです、一部フェンスがない所があるんです。
ピンクの部分のフェンスがないのがおわかりいただけると思います。通常のリンクは、一周ぐるっとフェンスが設置してあります。どうしてでしょうか?
これは、10月28日から31日まで「ISUワールドカップ ショートトラック」が開催されるからなんです。
では、どうして一部のフェンスがないのでしょうか?
ショートトラックという競技は、1周111.12mの小さなトラックを猛スピードで滑走する競技です。それ故に転倒してコーナー等に激突すると、かなりの衝撃を受けて骨折する選手もいるということです。その対策としてフェンスの前には防護マットが設置されていますが、さらに衝撃を和らげるために、転倒の可能性の高い2カ所のフェンスを外すということなんです👀
これを「ハイブリッドシステム」と言います。
実はこのハイブリッドシステムを採用しているのは、現在国内の室内リンクで何と「日本ガイシアリーナ」だけなんですよお~(^_-)-☆